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家族ごっこ【反抗・3】

長くなった感じで全然終わらんのですけどwwwww
あ・・・あと1話か2話くらい・・・・・・・だと、思われます。
なんかツッコミどころ満載な気がするが、「こ・・・・これはコロコ●系なんだ、だからいいんだツッコミどころはむしろギャグとして楽しむものだ、HAHAHA」と思いました。駄目じゃん!!!!!!!!
追記より







辺りを覆っていた青白い光がだんだんと収まっていく。
全空間が見通せるようになった時には、メタルとクイックの姿は無くなっていた。
そこに居るのは、小さなメタルと、何が起こったかわからず、不安そうにキョロキョロと辺りを見渡してる小さなクイックの姿のみ。

「めたる・・・・かあちゃんたちはどこにいったの」

「ここからおいだした」

双子機の冷淡な返事に、ちびクイックの小さな肩が震えた。
ちびメタルの視覚サーチが、ゆっくりとちびクイックのほうに向けられる。
声と同じで、その瞳も冷めきっていた。

「なんで・・・?なにがあったの」

「くいっく。きみはしらないとおもうけど」

ちびメタルは、一瞬戸惑うように瞳を潤ませると、視覚サーチを床に落とす。
しかしその瞳はちびクイックが瞬きをした瞬間に、先程の冷淡なものに変わっていた。

「ぼくらが、せいちょうしたら・・・・おとうさんとおかあさんは消えてしまう」

「え?」

「だから、ぼくたちはせいちょうしてはいけない」

「なにを、いってるの、めたる・・・・」

「これは、ぼくが・・・いや、ぼくらができる唯一の、゛はんこう゛」



【反抗・3】


気がついた時には、メタルとクイックは現実世界に戻ってきていた。
何が起こったのか処理すら出来ず呆然と座り込んでいるクイックを無視すると、メタルは慌ててセキュリティシステムを覗きこんだ。

(追い出された!?)

あの閃光は、何らかのプログラムが発動された合図だったようだ。
何故このようなことをされたのか理解できずに、メタルはセキュリティシステムに向かって、まだ戻らぬ二機の名前を呼び続けた。
しかし返答は無い。
今一度デジタル空間に入ろうとするも、デジタルダイブした瞬間に頭が思い切り殴られたような衝撃と共に現実世界に引き戻された。

(干渉できないように防御壁をはった?あの、短時間で!?)

メタルは舌打ちをすると、セキュリティシステムの管理パスワードを打ち込むが、やはり反応は無い。
内部からも、外部からも干渉できないよう周到にはられた防御壁に唖然とした。

「め・・・メタル・・・・ちび達は!?俺らなんでここにいんの!?」

ようやく処理が終了したクイックが、慌ててメタルのほうへと駆け寄った。

「追い出された」

「何に!?」

「ちびメタルに」

「なんでだよ!?」

「わからん、とりあえずコンタクトを取ろうにも相手が拒絶していてどうにもならん・・・・何なんだ・・・フラッシュを、呼んでくる。俺にはどうしようもない」

メタルは、微かに震える声で言った。
システムの横には、デジタル世界から戻らない小さな二機が眠るようにして横たわっている。その頭部を静かに撫でると、メタルはセキュリティルームから飛び出した。
彼が、ちびメタルが、何故このようなことをしたのか?
ただ単に、自身がとうにメタルを超えていると証明したかっただけなのか、いや違う。彼は、そんなことで優越感に浸るような愚か者ではない。
メタルは、混乱して熱くなった額に右手を当てた。
処理しきれない情報がぐるぐると渦巻いて、冷却装置が追いつかない。

(彼等は正式なナンバーズではないから、トラップが作動してしまう)

それも、メタルの電子頭脳を熱くさせる要因のひとつだ。
自分だけではない、フラッシュも作った数多のプログラムが、二機を襲うだろう。
そのトラップの中にある、最悪のプログラムを思うと、益々頭が痛くなった。

(相手に気付かれない程度に緩慢に侵食し、気付くと精神が喰らいつくされるプログラムを仕込んであったんだ・・・・)

ちびメタルのことだから、いくらそれが陰険なプログラムであっても気付かないわけがない。
しかし、他のトラップの解除と、浸食型トラップの精神介入阻止を同時にやってのけることは難しいだろう。
それに、中にはちびクイックも居る。彼は、それに対抗する術など無い。

(とにかく、はやくあそこから出さないと)

珍しく、メタルは焦っていた。



※※※※




「めたる、とうちゃんがよんでるよ、かえろうよ」

「かえらない。ぼくはここからでないし、くいっくもださない」

「ねえ、かあちゃんもなまえよんでるよ、かえらないと、まえにまいごになったときみたいに、ふたりともしんぱいしちゃうよ、かえろうよ」

「だめ」

はっきりとそう告げられ、ちびクイックが、うるりとその大きな瞳を潤ませた。
いつもの双子機では無い、と感じた。何か、とても怖い。

「めたる、わけわかんない」

「わけが、わかってないのはくいっくだよ・・・・おとうさんが、昔いったんだ。『俺を超えたらお前がDWN009メタルマンになれ』って。どういういみか、わかる?」

「・・・・わかんない」

「つまり、おとうさんは消えて、ぼくがその代わりをはたさなければならないということだよ。くいっくもおなじ。くいっくがおかあさんを超えたら、おかあさんは消えてくいっくがおかあさんに・・・いや、オリジナルクイックマンにならなければいけないということ」

「消える・・・・・?」

「そう、ぼくらがあのふたりを超えたとき、ふたりはきっと消える」

「や・・・やだよ、そんなの」

じゃあ、と呟くと、ちびメタルは冷え切った赤い瞳をちびクイックに向けた。

「きみは、ぼくといっしょにここにいて」

相手に有無を言わせない眼差しと口調に、ちびクイックは半泣きになりながらこくこくと頷いた。
ちびメタルはそれを見て、視覚サーチを細める。しかし、すぐに子供らしからぬ険しい表情を作ると、ちびクイックに背を向け、正面を見据えた。
この、セキュリティシステムを選んだのには訳がある。防御壁が、この基地内で一番強固だったからだ。その強固な防御壁を操作し、改変し、何処からも干渉されないようにした。いちから作るよりも、最初からある防御壁を利用したほうが余程簡単だと思ったから。
メタルが未だ干渉してこないところを見ると、この防御壁を破壊することが出来ないのだろう。
しかし、トラップを制御するDWN009メタルマンがいなくなったことにより、ここは自分たちにとって安全な場所では無くなった。
攻撃プログラムやトラップは容赦なく自分たちに牙をむくだろう。
まずはこの空間を制圧しなければ、立てこもり「反抗」することは出来ない。
だが、ちびメタルには、ここを制圧出来る自信があった。
メタル達が防御壁に阻まれている間に、全ての攻撃プログラムを撃破とトラップの解除をやってのけ、このデジタル空間を制圧する。

(その後、どうしようとかは考えてないけど)

その点で、あまりにも子供っぽい犯行だ、とちびメタルは自身を笑った。

(ぼくらはまだかくごができてない。オリジナル機体がきえるのなんていやだ)

つまりは、少しでも彼等と居る時間を伸ばしたい。
それが、ちびメタルを突き動かした理由。
ちびメタルが、何かを払うように手を振ると、なにも見えない空間に爆発音が響いた。
その音を皮切りに、爆発が連鎖する。

―――侵入者カラ攻撃・・・・・・、直チニ侵入者ノ排除ヲ開始シマス

電子音が聞こえ、空間を割ってキューブの形を取った攻撃プログラムが二機を襲う。
完全に、二機は排除すべき存在として捉えられた。
ちびクイックが何事かわからず、頭を抑えて屈む。ちびメタルはその周りを囲むように防御壁を作成。
彼は、双子機の無事を確認すると、近くまで迫っていた攻撃プログラムを睨んだ。
ぴたり、とその動きは止まり、プログラムを構成していた0と1は、まるで散るように消えていく。


※※※※※


「・・・・なんなんだよ、訳がわかんねえよ・・・・」

メタルが居なくなったセキュリティルーム。
クイックは小さく呟くと、動かない二機を抱きしめた。
小さな二機の表情は安らかだが、デジタル世界でどんな目にあっているのか、こわがっているのではないのか、泣いていないだろうか?色々な情報が電子頭脳を巡り、妙な熱さと共に鈍痛が、クイックの頭を襲った。
いくら戦闘力があろうと、こういう状況ではどうしようもない自分が口惜しい。

「クイック!!!」

名前を呼ぶ声と共に、セキュリティルームに走り込んできたのはメタルだった。その後を追うように、フラッシュも慌てて入ってくる。

「ハゲ!こいつらが、戻ってこねえ・・・早く何とかしてくれ!」

「わかってるから、あんまり情けねえ顔してんじゃねえよ、お前もメタル兄貴も!!!」

フラッシュが叫ぶように言うと、クイックの機体を押しのけてセキュリティシステムの前に立った。
起きない二機のプラグ接続部分を確認し、その後ディスプレイに映ったプログラム情報を確認し、呻る。

「攻撃システムが次々と破壊されてるな・・・・ちびメタルか。トラップもほぼ解除されて・・・・おいおい、あいつ天才か?しかも、この防御壁、俺らが作ったものを改変して作成してるな・・・これは、壊すのに時間がかかりそうな」

「そうか・・・それでこの短時間でそれほどの防御壁を・・・例の浸食型プログラムは作動しているか?」

「・・・・・あ、メタル兄貴、そんなん作ってたな。ん・・・ちょい待て・・・まだ作動していない。作動開始時間は・・・あと、10分・・・・・10分!?」

「10分で、防御壁を破壊できるか?」

「出来ねえよ!15分はかかる・・・・おい、その陰険プログラム外部操作でなんとかなんねえのか!!!」

「ならん」

「ッ・・・・・・・・・」

フラッシュは低く呻ると、キーボードに指を走らせた。
クイックは二機の会話内容はほとんど理解できなかったが、とにかく、小さな二機に何か危険が迫っているということだけは雰囲気で理解した。
彼は小さな二機を抱いていた手を離し、メタルの首元に掴みかかった。
メタルの機体が、その勢いで壁にぶつかる。そんなことは気にせずに、クイックは

「どうなってる。あいつらはやばいのか」

物凄い剣幕で、メタルを睨みながら言った。
いつものポーカーフェイスなどまるで忘れたかのように、メタルの表情は苦痛に満ちていた。そんなメタルの顔を見たことなどほとんど無いクイックは、ハッとして首元を掴んでいた手の力を緩める。
力が弱まった瞬間に、メタルはクイックの機体を押し返す。
苦しそうに何度か排気を繰り返すと、クイックを睨んだ。

「正直に言う。まずい状況だ」

「あいつらの存在にかかわるのか?」

「ああ、最悪、彼等は機体だけを残し、精神や自我・・・人間で言うところの心は消滅する」

「・・・・・・ッ!?」

クイックは振り向いて、目を覚まさない小さな二機を見つめた。
消える。
あの二機が。

「な・・・なんで、なあ、なんでこんなことになってんだ!?訳がわかんねえよ!メタル、またテメェが何かしたのか!?」

「していない・・・全ては俺のコピー機が勝手にやったことだ。いや、もしかしたら原因は、俺に、あるのかも、しれないが」

メタルは、最後の言葉を途切れ途切れに言った。

「どういう・・・ことだ!?」

「俺は、俺のコピー機に言ったんだ。『俺を超えたらお前がDWN009メタルマンになれ』・・・・と」




続く
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